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スチューベンが安いのはなぜ?おすすめの食べ方や種の取り方 冬のぶどう

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秋といえばぶどう。ぶどうの品種の中でも値段が安いのが「スチューベン」。

青森県有名な食べ物のスチューベンの生産量日本一の青森県鶴田町では収穫時期になると、スーパーで1房200円ほどで売っていることも珍しくありません。

案内人
案内人

調べてみると、どうやら他県でも安いようです。

なぜスチューベンは安いのか。また、スチューベンの美味しい食べ方などについてお伝えします。

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スチューベンってなぜ安いの?

道の駅つるた
スチューベンやスチューベンソフトクリームなどを販売する「道の駅つるた」

スチューベンの値段は1房あたり200円ほど。粒のサイズや状態など品質によっては400円前後が一般的です。

スチューベンの生産量日本一の青森県では、1房の値段が100円ほどで売られることも!

甘くて美味しいスチューベン、なぜこんなに安いのか理由を調べてみました。

スチューベンは育てやすい品種

世界中にあるぶどうの品種は1万種類以上もあるといわれ、そのうち日本では100種類以上を全国各地で栽培しています。

ぶどうによって味が違うのと同じで、栽培にも適した土地や難しさなどがあります。

ほかの品種と違ってスチューベンは暑さには少し弱いのですが、寒さや乾燥に強く、日当たりと水はけの良い場所を好むぶどうです。

案内人
案内人

スチューベンは、アメリカ合衆国のニューヨーク生まれです。

青森県鶴田町でスチューベンの作付面積&収穫量が日本一なのは、ニューヨークによく似た環境だからです。

鶴田町とニューヨーク州は北緯40度と、ほとんど同じ緯度に位置しています。

気温や降水量などが似ているので、全国でも青森県にある鶴田町周辺でスチューベンが盛んに栽培されているのです。

寒冷気候による病害虫防除

スチューベンの収穫量日本一の鶴田町は、土地柄による独特の気候が病害虫防除という働きをもたらしています。

病害虫防除とは、農作物の病害虫や雑草を防ぐ・除くなどのことです。

・周辺の湖や川があることで日中やの寒暖の差を減少
・雪や気温が氷点下になる冬がぶどうの樹を守る

鶴田町の寒冷な気候によって、ぶどうの病害虫防除が最小限になります。

他のぶどうの栽培に比べて、病害や害虫による被害が少ないのも、スチューベンが安い理由のひとつです。

長期保存ができるから

スチューベンの収穫時期は10月。ぶどうはナマモノなので、常温保存だと2~3日が限界です。

11月の終わりには雪が降る年も珍しくない青森県鶴田町ですが、スチューベンは翌年の3月頃まで販売していることがあります。

鶴田町では、青森県産りんごを長期保存できるようにりんごの貯蔵技術を活用して、スチューベン専用の冷蔵保存を可能にしました。

案内人
案内人

酸素や二酸化炭素、窒素の濃度を調節しながら冷蔵保存する、気密性の高いCA貯蔵という方法です。

通常の冷蔵保存なら品質が低下してしまうスチューベンも、CA貯蔵という技術によって2月頃まで新鮮なまま出荷できます。

冬になるとぶどうの値段は高騰しがちですが、スチューベンが安いのはこういった背景があったのです。

他のぶどうとは違う栽培方法

青森県鶴田町のスチューベンの栽培方法は、全国ではこのエリア独自の「津軽式改良仕立法」です。

・垣根仕立て(かきねじたて)
畑に杭を打ち、杭に針金を這わせてぶどうを栽培
・超長梢剪定(ちょうちょうしょうせんてい)
枝を1~3m残して、光合成によって養分を多く吸収→大きな芽にする栽培方法
・強摘心(きょうてきしん)
葉の数を3~4枚と少なくして実の数を増やし密度の高い実りにする

ぶどう狩りに行ったことがある、ぶどうを家庭菜園している人ならわかると思いますが、ぶどうは一般的に上からぶら下がっています。

鶴田町のスチューベンも上からぶら下がっているように見える栽培方法ですが、実がキレイに1列に整列しています。

雪が降る地域でもスチューベンがたくさん収穫できるのは、この鶴田独自の栽培をしているからです。
他県よりも安く青森でしか食べられない青森でしか買えないお土産と言えるぶどうです。

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青森独特のスチューベンの食べ方

普段、スチューベンってどうやって食べていますか?

・皮を吸って口の中で実と種に分けて食べる
・皮ごとカミカミして食べる(皮だけペッ!)
・お皿に実だけ取り出して種を取り除き食べる

我が家のスチューベンの食べ方は違います。

①スチューベンを口に当てる
②実だけ吸い込む
③実を丸ごと飲み込む
④皮のエキスをチューチュー吸う

小さい頃からスチューベンの食べ方は「実は噛まずに飲む、皮はエキスがなくなるまで吸う」です!

ほかのぶどうは、実と種を分けて食べたり皮ごとバリバリ食べたりしています。

スチューベンの食べ方、みんなも同じなのかと思って調べてみたら我が家と同じでした。

まま
まま

もしかしたら青森県民の独自な食べ方なのかな…。

スチューベンって皮ごと食べても美味しいのですが、種を取ろうとすると酸っぱいんですよね。

糖度は20度前後あるので酸味はほとんどなく、むしろ食べ続けると甘すぎてくどく感じるほどです。

スチューベンを食べるなら、皮と実の間にあるエキス(汁)は絶対に捨ててはいけない食べ物だと思っています。

この皮と実の間が一番スチューベンを感じられる場所です。

スチューベンの種の取り方

種ありのぶどうって食べ方が難しいですよね。

まま
まま

小さい頃、種を飲み込むとぶどうの樹がお腹から生えるといわれ、怖くていつも取り出していました。

基本的にスチューベンは種を取り出さず、実を丸ごと口に入れたら噛まずに飲み込みます。

どうしても種を取って食べたいなら、お皿にスチューベンの実だけを取り、お皿の上で種を取り除くのがおすすめです。

口の中で実と種を分離させると、酸味が出てくるのでスチューベンの甘みが半減してしまいます。

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