青森市一番のイベントの青森ねぶた祭りは、囃子に合わせてハネトが「らっせらー、らっせらー」の掛け声とともに跳ねるというのが風物詩。
コロナ禍が終わり、以前のように誰でもハネトの参加が自由になりましたが、
「ねぶた衣装の着付けってどうやるの?」
「ねぶたの衣装はレンタルもできるの?」
「ねぶた衣装の値段っていくら?」
など、悩みがありませんか?
そんなお悩みを解決するため、ねぶた衣装の着付けやハネト衣装のレンタルができるお店など、詳しくお伝えします。
ねぶた衣装レンタルと着付けの料金一覧比較【安い販売店】
ねぶた衣装の値段は、一式揃えると1万円以上かかります。花笠を入れると、プラス6,600円ほどアップ!
毎年ねぶた祭りのハネト衣装を着るなら購入した方が安いのですが、旅行やお試しで1回だけ跳ねるならレンタルがおすすめです。
ねぶた衣装 | 料金の相場 |
一式購入 | 10,000円/大人 8,000円/子供 |
レンタル | 4,500円/大人 4,500円/子供 |
着付けのみ | 2,000円/大人 2,000円/子供 |
ねぶた衣装の購入やレンタル、着付けができるお店をまとめました。
購入 | 衣装レンタル | 着付けのみ | 荷物預かり ※貴重品以外 | |
なるみや (古川1丁目※特設会場) | ◯ | 着付け付き 8月2日3,000円 早割3,300円 当日3,800円 | 1,500円※要予約 当日は1,800円 | ◯ |
ねぶた衣装レンタルあうる (新町) | ✕ | 着付け付き 早割3,000円※ ※口座振り込み 当日3,500円 | 不明 | 不明 |
ハネトや (新町通り) | ◯ 着付け付き | 一般3,500円 3歳〜小学校3,000円 | 1,500円 | ◯ |
あおもり市民ねぶた実行委員会 (古川) | ✕ | 着付け付き 3,500円 着付けなし 2,200円 | 不明 | ◯ |
フクシスポーツ (古川) | ◯ 着付け付き | 着付け付き 3,300円 | 不明 | 不明 |
きものあつらえ処皆川 (橋本※特設会場) | ◯ 着付け付き | 3,500円 着付け付き | 1,700円 | ◯ |
神戸屋呉服店 (堤町) | ✕ | 鈴・着付け付き 4,000円 | 不明 | ◯ |
甲州屋 (新町通り) | ◯ 着付け付き | 着付け付き 4,400円 | 2,200円 | ◯ |
ねぶた衣装のレンタル料金は足袋や草履、花笠などは含まれません。
足袋や草履、花笠は自分たちで持込みや購入のお店あります。
手荷物の預かりを無料とするお店が多いのですが、貴重品は預かりNGが多いので気をつけてくださいね。
また、クリーニング料無料や、ねぶた祭りの運行コース沿いに特設会場を設けるお店もあります。
ねぶた祭りハネトの衣装とは【種類】
ねぶた祭りはハネトの衣装を着用しないと参加できません!
オコシ:ペチコート(スカートのインナー)のようなもの
シゴギ:浴衣の帯のようなもの
上記が青森ねぶた祭りのハネト衣装の正装です。
足元の白足袋+草履は脱げないように、豆絞りの手ぬぐいを細く丸めて、足首に巻くスタイルが主流です。
昔に比べてハネト衣装は自由度が高くなり、跳ねやすさから足元はスニーカーで花笠をかぶらず参加する人が増えています。
花笠が無いと参加できない団体もあるようです。
もっと詳しくお伝えすると、お水を飲むガガシコや飾りの鈴を付けない人も多いです。
ハネトって結構な体力勝負!スタートからゴールまで跳ねずに歩くだけでも疲れます。
白足袋に草履が基本スタイルですが、正装の衣装から大幅に崩れていなければハネトとして参加できます。
そして、ねぶた衣装は男性や女性、子供、ベビー用と種類がいくつもあります。
男性用ねぶた衣装
基本的にねぶた衣装は、男性と女性どちらも同じです。衣装によって絵柄が違うのと、オコシやシゴキ、タスキの色が「赤、青、黄色、紫」などある程度です。
大人用ねぶた衣装はフリーサイズなので、身長が高めの男性でも着用できますよ。
また、セット購入は正装衣装が一式入っていますが、オコシやタスキなどの色が選べません。
ねぶた衣装は自分好みで着飾れるので、タスキとオコシは青、シゴギは黄色などと決まっているなら、別途購入が必要です。
女性向けミニ丈のねぶた衣装
ハネトに参加する女性は、ミニ丈のねぶた衣装が増えています。
ミニ丈といっても、総丈は90cmなのでよほど高身長の女性が着用しない限り、太もも全開になるような長さにはなりません。
ここ数年は青森ねぶた祭り期間中は猛暑日が続き、お祭りによる熱気でとても暑いです。
ミニ丈のねぶた衣装は、フリーサイズの大人用衣装に比べて涼しく、跳ねるときに足を動かしやすいことで人気が高まっています。
子供用ねぶた衣装
子供用ねぶた衣装は、大人用と違い着用しやすい形状なのが特徴的!
サイズによりますが「はじめから結んであるタスキを背中につけるだけ」や「オコシがスカート状になっている」などです。
→子供用ねぶた祭り100cm→子供用ねぶた祭り110cm
子供用ねぶた衣装はタスキやオコシなどの色が決まっています。違う色にしたいときは、大人用で代用するとオリジナル衣装でねぶたに参加できますよ。
ベビー用ねぶた衣装
青森ねぶた祭りのハネトは年齢制限なしなので、赤ちゃん連れの親子も参加できます。
ベビー用ねぶた衣装は浴衣タイプのほか、ハネト衣装をプリントデザインしたTシャツも販売しています。
こちらはネット販売はしておらず、青森駅周辺にあるねぶた祭りの観光物産館「ワ・ラッセ」などのおみやげコーナーで購入できますよ。
ねぶたはカラス衣装で参加はダメ!
青森ねぶた祭りは、正装のハネト衣装での参加が前提です。
全身真っ黒のカラス衣装だと、どのねぶた団体もハネトとしての参加を拒否します。
毎年見かけます。ピンクや白など独自衣装を着た子たちが、ハネトのロープ持ちに拒否される姿を…。
今から2~30年くらい前、ねぶた祭りは全身黒ずくめのカラスや全身白づくめの白鳥、白とピンクを身にまとったフラミンゴと呼ばれる衣装の人たちで溢れていました。
昔は今よりもねぶた祭りのハネト参加者に対する規制は厳しくなく、辺りが暗くなるとあふれかえるカラス跳人たち。
ロケット花火に缶ビールの投げ込み、ホイッスルでの騒音など、やりたい放題でした。
青森ねぶたは参加者のハネトのルール規制などに徹底!
毎年のようにニュースになっていたカラス族も減少し、今、カラス衣装でねぶたに参加すると、逆に目立ってしまう状況です。
1人でねぶた衣装の着付けは難しい
ねぶた祭りに参加するハネトの人たちを見てわかるように、衣装の着方が独特です。
ねぶた衣装の着付けは、浴衣や甚平のように簡単にできません!
生まれも育ちも青森市の我が家は、ねぶた衣装の着付けは母親の役割でした。
なので、私も子供たちにねぶた衣装を着付けるために、毎年8月になるとほぼ毎日着付けしています。
正直、1人でねぶた衣装の着付けをするのは難しいです。
一番の難所は「たすき掛け」と呼ばれる着付けです。
タスキは左右のバランスを考えながら結ばないと、後ろ姿が醜くなるので気をつけてくださいね。
青森市には、ねぶた衣装の着付けをサポートしてくれるお店があります。
他店で購入したねぶた衣装の持込みOKのお店もあるので、着付けをサポートしてくれる人が居ないときは、お店にお願いした方が早くでラクですよ。
ハネト衣装の中古もおすすめ
メルカリなどのフリマでもねぶたの衣装を入手できます。
中にはレンタルと同じ値段で安く購入できる物もあります。
ねぶた衣装に必要なもの・あったら便利なアイテム
ねぶた衣装に必要なものは、ハネト衣装セットを購入すると確実です。
浴衣やタスキなどの正装衣装のほかにも、ねぶた衣装にはあったら便利なアイテムがいくつかあります。
首から下げる小物入れで、ハネト衣装に欠かせないアイテムです。
ハネトとして参加する場合、基本的に手に荷物を持ちません。ねぶた衣装にはポケットがないので、お金やスマホを収納する小物入れが必須です。
跳ねている最中に身に着けているモノは飛んでしまい、道路を見ると時計やブレスレットなどさまざまなものが落ちています。
ねぶた祭りに参加するときは、荷物は最小限にしましょう。
女性がねぶた衣装を着用するときは、カップ付きキャミソールが便利です。
ねぶた祭りは熱気と外気温で、とにかく暑いんです!
普段、汗をかかない人でもハネトに参加すると一瞬で全身汗まみれになるでしょう。
また、ねぶた衣装は歩いたり跳ねたりするとはだけてしまうので、胸元が露出しないようにキャミソールを着用することをおすすめします。
ねぶたのハネトといえば鈴!
ねぶたのハネト衣装に必要なものといえば「鈴」。
青森の人は「シャンシャンッ」という音色に、ねぶた祭りが始まったと感じる人が多いと思います。
ハネト衣装に欠かせない鈴、実は観光客の間で「幸運を呼ぶ鈴」と話題になっているんです。
ハネトが跳ねると鈴がコロコロと落ち、その鈴を拾うと幸せになれるといわれています。
観光客の中には、ねぶた衣装に付けた鈴を引っ張って取ろうとする人もいて、衣装が破けるトラブルもあります。
人によっては「鈴をください~」と声をかけてくる人もいるので、すぐに取り外せるように鈴にヒモを結んで安全ピンで衣装に付けると破ける心配がありませんよ。
ねぶたのハネトの踊り方
初めてねぶたのハネトとして参加する人に多い悩み、「踊り方ってどうするの?」ではないでしょうか。
正確には踊り方ではなく、「ねぶたの跳ね方」といった方が青森民はしっくり来ます。
ねぶたの飛び方は、子供から年配者まで誰でも簡単にできます。
実はねぶた祭りには「ミスハネト(ミスターハネト)」という審査があり、上手な跳ね方をするトップを決めるイベントがあるんです。
ミスハネトの飛び方は、とにかくスゴイんです!
飛び方がとても高く、左右の足を上げる位置や姿勢も一般の人達と違います。
ねぶた祭りのハネトの掛け声
ねぶた祭りのハネトの掛け声は「ラッセラー、ラッセラー」です。
掛け声はねぶた団体のスタッフがマイクで「ラッセラー、ラッセラー」といった後、続けてハネトの人たちが山びこするような形です。
他にも、ハネトの参加者同士で掛け声を言い合いながら跳ねる場合もあります。
ねぶた祭りの参加方法
ねぶた祭りの参加方法は、事前申し込みや審査、当日受付なし!
ハネトの正装衣装を着ていれば、好きなねぶた団体のハネトとして自由に参加できます。
集合場所は新町通りと柳町通りが混じり合う「新町柳町交差点」付近。
大型ねぶたのスタート地点に行くと、ハネトの人たちが周辺で待機しています。
もちろん、ねぶた団体に所属していなくても参加OK!
運行コースの途中から参加や離脱ができますが、混雑状況によって途中参加できないねぶた団体もあるので気をつけてくださいね。
ねぶたのハネト募集している団体
ねぶた祭りは新型コロナウイルス感染の蔓延に伴い、2020年と2021年に中止しました。
2022年はねぶた祭り規模を縮小して、ハネトを事前募集。抽選で当選した人のみハネトに参加でき、人数制限をしながらの開催でした。
コロナが5類に引き下げられ、現在は事前にハネト募集をする団体はありません。誰でも自由に参加できます。
ねぶた祭りのハネト体験ができるスポット
青森ねぶた祭りが開催されるのは、毎年8月2日~7日。
8月7日は昼にねぶた運行(ハネト参加可能)、夜は花火大会とねぶたの会場運行(ハネト参加不可)です。
「ねぶた祭り開催中に青森に行けない!」
そんな人におすすめなのが、一年中ハネト体験ができるスポットです。
ワ・ラッセ
青森駅から徒歩1分。海沿いにそびえ立つ真っ赤な外観のねぶたの家「ワ・ラッセ」。ねぶたの歴史や大型ねぶた展示、お土産や食事コーナーなどがある青もし文化観光交流施設です。
ワ・ラッセでは、平日と土日祝日にねぶた囃子の生演奏&ハネト体験&囃子体験のイベントを開催しています。平日と休日で体験時間が決まっていますが、毎日4回おこなっているので行くときはチェックしてくださいね。
住所 | 〒030-0803 青森県青森市安方1丁目1-1 |
営業時間 | 9:00~18:00 |
アクセス | 青森駅から徒歩1分 |
駐車場 | あり |
ねぶたの國 たか久(本町)
ねぶたの國 たか久は青森市の飲み屋店が立ち並ぶ本庁にある居酒屋。青森県の郷土料理や地酒をメインに、さまざまな美味しい物が食べられるお店です。
店内ではねぶた囃子や津軽三味線の生演奏があり、国内外の人たちに大人気です。ねぶた囃子に合わせてハネト体験もでき、美味しい料理も堪能できるおすすめ店です。
→居酒屋 ねぶたの國 たか久(本町)の予約はこちら住所 | 〒030-0802 青森県青森市本町5丁目6-11 |
営業時間 | 17:00~22:00 |
アクセス | バス停「モルトン迎賓館前」から徒歩3分 |
駐車場 | なし |
青森港 海の食堂 大福丸
青森港 海の食堂 大福丸は、青森駅から徒歩3分の場所にある食の観光施設をテーマにした居酒屋。たか久のグループ店で、店内ではホタテ釣りや体験できる青森の人気店。
店内ではスタッフによるねぶた囃子や津軽三味線ライブがおこなわれ、ハネト体験もできます。お子様メニューも充実していて、子連れに嬉しいお座敷席もあるので、小さな子連れの青森旅行におすすめですよ。
→大福丸の予約はこちら住所 | 〒030-0803 青森県青森市安方1丁目2-11 |
営業時間 | 17:00~21:00 |
アクセス | 青森駅から徒歩3分 |
駐車場 | なし |
ねぶた祭りハネト衣装の注意点
ねぶた祭りでハネト衣装を着用するときは、いくつか注意点があります。
ねぶた祭りは私服での参加NG
ねぶた祭りは私服でのハネト参加を認めていません。ねぶた祭りのハネトは、基本的にハネト衣装(正装)の着用が必要です。
たまに私服で参加する親子連れを見かけますが、ねぶた団体のスタッフから参加しないように注意される可能性があるので気をつけてください。
ハネト衣装の花笠はなくても参加可能
ねぶた祭りのハネト衣装は、花笠着用が基本です。花笠を含めた正装衣装としていますが、かぶらなくても参加は可能です。
花笠を着用しないハネトも多く、ねぶた団体から注意を受けている人は見かけません。購入すると結構な料金がかかるので、あまり利用しないならレンタルもおすすめですよ。
ハネトはいつでも入場や途中離脱ができる
ハネトは自分の好きなねぶた団体に、いつでも参加でき、途中で離脱も可能です。
ねぶた祭りをスタートからゴールまで回るには、相当な体力が必要です。次の日、筋肉痛で足が動かなくなる人も多いので、疲れたときは離脱して休憩してくださいね。
ベビーカーでねぶた祭りのハネト参加も可能
ねぶた祭りのハネトは、老若男女OKです。赤ちゃんをおんぶしたママやベビーカーを押すパパなど、ハネトの参加者はさまざまです。
ベビーカーや車椅子などで参加するときは、人混みを避けて後ろ側にいるとスムーズに動けますよ。ハネトは竹引き(先頭部分)側に集中して集まります。