「ねぶた祭」は、日本を代表する大規模な祭りの一つですが、一般的な「日本三大祭り」（祇園祭・天神祭・神田祭）には含まれません。ただし、祭りの規模や知名度から、「日本四大祭り」としてねぶた祭を加えることもあります。
また、三大祭りの定義には諸説あり、地域や観光業界の見解によっては、「神田祭」の代わりに「青森ねぶた祭」や「博多祇園山笠」が挙げられることもあります。特に「ねぶた祭」は、迫力のある巨大な灯籠と躍動感あふれる「跳人（はねと）」の踊りが特徴的で、国内外から多くの観光客が訪れるため、日本を代表する祭りの一つとして広く認知されています。
日本三大祭りとは
日本三大祭りとは、日本を代表する伝統的な祭りであり、京都の「祇園祭」、大阪の「天神祭」、東京の「神田祭」がこれに該当する。いずれも歴史が深く、豪華な行列や神輿の巡行が見どころで、国内外から多くの観光客が訪れる。
「祇園祭」は、京都の八坂神社の祭りで、7月の1か月間にわたって開催される。特に、17日に行われる「山鉾巡行」は、豪華な山鉾が京都の街を練り歩く壮観な行事として有名である。
「天神祭」は、大阪天満宮の祭りで、7月24日・25日に行われる。神輿や御神体を乗せた船が川を進む「船渡御」が特徴的で、夜には盛大な花火が打ち上げられ、大阪の夏の風物詩となっている。
「神田祭」は、東京の神田明神の祭りで、2年に一度奇数年の5月中旬に開催される。江戸時代から続く格式高い祭りであり、「神幸祭」では豪華な神輿が都心を巡行し、多くの人々で賑わう。
これら三大祭りは、それぞれの地域の文化や歴史を反映し、伝統を守りながらも現代に受け継がれている。
東北三大祭り
東北地方を代表する「東北三大祭り」とは、「青森ねぶた祭」「秋田竿燈（かんとう）まつり」「仙台七夕まつり」の三つを指します。いずれも夏に開催され、迫力のある伝統行事や美しい装飾が特徴です。
1. 青森ねぶた祭（青森県青森市）
特徴:
青森ねぶた祭は、毎年8月2日～7日に開催される、東北を代表する勇壮な祭りです。武者絵や歴史・神話を題材にした巨大な「ねぶた」と呼ばれる灯籠が、笛や太鼓の囃子とともに市内を練り歩きます。踊り手「跳人（はねと）」が「ラッセラー、ラッセラー」と掛け声をかけながら跳ねる様子が特徴的で、多くの観光客が訪れます。
2. 秋田竿燈まつり（秋田県秋田市）
特徴:
秋田竿燈まつりは、毎年8月3日～6日に行われる五穀豊穣を祈る祭りです。高さ12メートル、重さ50キロにもなる竿燈（かんとう）と呼ばれる提灯を竹竿に吊るし、それを手や額、肩、腰に乗せる妙技が見どころです。夜空に浮かぶ無数の提灯が幻想的な光景を作り出し、観客を魅了します。
3. 仙台七夕まつり（宮城県仙台市）
特徴:
仙台七夕まつりは、毎年8月6日～8日に開催される、日本最大級の七夕祭りです。伊達政宗の時代から続く伝統行事で、色鮮やかな豪華な七夕飾りが商店街を埋め尽くします。特に、和紙で作られた大きな吹き流しが風になびく様子は圧巻で、多くの人が訪れます。
これらの祭りは、東北の夏を彩る大規模な伝統行事であり、地域の歴史や文化を感じられる貴重な機会となっています。