2024年8月2日から始まった青森ねぶた祭り。
8月5日の夜に、青森ねぶた祭実行委員会の審査委員会によってねぶた大賞が発表されました。
ねぶた大賞はねぶた制作をメインに、運行やハネト、囃子などトータルして一番良かった団体を決めるコンテストです。
2024年ねぶた大賞の発表
青森ねぶた祭りがスタートしてから4日目の夜、各団体を審査したところ、次の結果となりました。
ねぶた大賞:あおもり市民ねぶた実行委員会「鬼子母神」
2024年ねぶた大賞は、あおもり市民ねぶた実行委員会の「鬼子母神(きしぼじん)」でした。
ねぶた制作者は北村麻子さんです。ねぶた師の歴代で初となる、女性ねぶた師の北村さんは、デビュー当時から注目!
父親は、第6代ねぶた師の北村隆さんです。
女性らしい色味や斬新な発想を取り入れたねぶたの制作が多い印象です。
知事賞:JRねぶた実行プロジェクト「足柄の金時頼光に随う」
2024年知事賞は、JRねぶた実行プロジェクト「足柄の金時頼光に随う(あしがらのきんときらいこうにしたがう)」でした。
ねぶた制作者は竹浪比呂央さんです。第7代目のねぶた名人として、毎年想像を超えるようなねぶたをたくさん制作しています。
市長長:NTTグループねぶた「達谷窟伝説」
2024年市長賞は、NTTグループねぶた「達谷窟伝説(たっこくのいわやでんせつ)」です。
ねぶた制作者は北村春一さんです。
父はねぶた師・北村蓮明さんです。北村蓮明さんは、ねぶた師・北村隆さんと双子。蓮明さんは弟です。
2011年にねぶた師としてデビューした北村春一さん。毎年、細部までこだわるキレイなねぶたを制作していて、過去にも数々の受賞歴があります。
商工会議所会頭賞:青森菱友会「新天地 海峡の先へ」
2024年商工会議所会頭賞は、青森菱友会「新天地 海峡の先へ(しんてんちかいきょうのさきへ)」です。
ねぶた制作者は竹浪比呂央さんです。
なんと!2024年のねぶた受賞2回目。
8月1日の前夜祭で出陣するねぶたをお披露目するとき、毎年印象に残るねぶたを制作している竹浪さん。
今年も素晴らしいねぶたでした。
観光コンベンション協会会長賞:ヤマト運輸ねぶた実行委員会「雪の吉野山 激闘」
2024年観光コンベンション協会会長賞は、ヤマト運輸ねぶた実行委員会「雪の吉野山 激闘(ゆきのよしのやまげきとう)」です。
ねぶた制作者は北村隆さんです。
2024年ねぶた大賞を制作した、北村麻子さんの父親です。
ねぶた師として1978年にデビューした北村隆さんは、大型ねぶたを作り続けて45年以上が経っています。
数々の受賞歴があり、毎年思い出に残るねぶたをたくさん制作しています。
部門賞
受賞ねぶたの部門賞とは、運行やハネト、囃子が一番輝いていた、良かった団体に贈られる賞です。
運行・跳人賞:ヤマト運輸ねぶた実行委員会
2024年青森ねぶた祭りで、運行・跳人賞を受賞したのは「ヤマト運輸ねぶた実行委員会」でした。
「らっせら~、らっせら~」と活気のある掛け声に合わせて、ハネトたちも掛け声で返すヤマト運輸。
今年、数十年ぶりにハネトとして参加して、ヤマト運輸で跳ねました。一緒に跳ねる人たちは威勢がとてもよくて楽しかったです。
囃子賞:日立連合ねぶた委員会
2024年青森ねぶた祭りで、囃子賞を受賞したのは「日立連合ねぶた委員会」でした。
太鼓に笛、手振りがねの囃子に勢いがあり、そして音色がキレイな日立連合の囃子方。
日立の囃子方は、囃子賞を毎年のように受賞しているのですが、一度聞くと納得できますよ。
制作者の部
ねぶた受賞の制作者の部とは、ねぶたを制作した人に贈られる賞です。
最優秀制作者賞
最優秀制作者賞を受賞したのは、北村麻子さんです。
北村麻子さんは、ねぶた大賞も受賞となり、なんと7年ぶりの2度目のダブル受賞になりました。ちなみに1回目はデビュー作「琢鹿(たくろく)の戦い」です。
優秀制作者賞
優秀制作者賞を受賞したのは、竹浪比呂央さんです。
2023年に第7代ねぶた名人に認定され、若者のねぶた師育成に力を入れています。最優秀制作者賞の受賞回数の最多記録を保有しています。
優秀制作者賞
優秀制作者賞を受賞したのは、北村春一さんです。
今までにはなかった色鮮やかなねぶたを制作する北村春一さん。毎年、8月1日の青森ねぶた祭り前夜祭のお披露目会が楽しみですね。