南部弁一覧|かわいい方言から八戸弁まで例文&クイズ付きで完全解説

記事内に広告が含まれています。

青森県の八戸など南側は「南部弁」と、津軽弁とはまた違う言葉があります。

一部言葉は津軽弁と一緒ですが、南部弁も意味を知らないとわからない言葉がいくつもあります。

案内人
案内人

南部弁には独特のイントネーションがあり、津軽弁に比べると優しい印象があります。

本ページはプロモーションが含まれています

南部弁とは?特徴とエリア

南部弁(なんぶべん)は、青森県南部地方(八戸市、三戸町、十和田市、三沢市など)と岩手県北部(久慈市、二戸市など)を中心に使われる方言です。

語尾に「〜だべ」「〜すけ」「〜じゃ」などが多用され、柔らかく親しみやすい響きがあることが特徴です。

イントネーションは比較的平坦で、ゆったりとした会話のリズムが魅力的です。

同じ青森県内でも津軽弁とは大きく異なり、津軽弁よりも比較的聞き取りやすいと言われます。

南部弁の歴史的背景

南部弁は戦国時代、南部氏の領地で使われていた言葉に由来します。

江戸時代には盛岡藩の支配下にあり、農業・漁業・馬産が盛んだったことから、生活文化と密接に結びついた独特の語彙が発展しました。

現在でも農作業や漁業、馬に関する言葉が多く残っており、方言を通じて地域の暮らしを垣間見ることができます。

本ページはプロモーションが含まれています

南部弁一覧

代表的な南部弁と意味を紹介します。

観光や日常会話で耳にする頻度が高い表現を集めました。

〜だべ:〜でしょう。例「今日は寒いだべ」

〜すけ:〜だから。例「雨降ってらすけ、行かね」

けっぱれ:がんばれ。例「試合、けっぱれ!」

〜だじゃ:〜だけだよ。例「遊びだじゃ」

きもやげる:腹が立つ。例「あいつは、きもやげるじゃ!」

おばんです:こんばんは。例「おばんです、元気ですか?」

さみ:寒い。例「今朝はさみなぁ」

なして:なぜ。例「なして来ねの?」

はんかくさい:ばかばかしい。例「そんなことするなんて、はんかくさい」

んが:あなた。例「んがも行ったの?」

なんど:あなたたち。例「なんども、たべるが?」

らづぁねぇ:わからない。「こったごども、らづぁねぇのが!」

津軽弁と似ている部分もありますが、津軽人からすると意味がわからない言葉が多いです。

※実際、八戸の人たちと話すと「?」になることがあります。

かわいい南部弁ランキング

南部弁の中には響きが優しくかわいらしい言葉が多く存在します。

特に観光客や若い世代に人気のかわいい表現をランキング形式で紹介します。

1位:だすけ

意味は「~だね」「そうだね」。響きがふんわりしていて、聞くだけで笑顔になる言葉です。

2位:こわい

「疲れた」という意味を持つ言葉。「最近、こわぐて歩くのもてーぎだ…」など、疲れたときによく聞くフレーズです。

3位:そったら

「そんな」という意味。「そったらに=そんなに」「そったらごど=そんなこと」など、語尾によって意味が違います。

4位:おばんです

夕方から夜にかけての挨拶。柔らかい響きで初対面の人との距離を縮める効果があります。

5位:やだら

「すごい」「とても」という意味で、年配だけではなく若い子たちもよく使うフレーズです。『やだらくれるのよ~(すごい渡してくるのよ)』など、さまざまなシーンで聞く南部弁です。

本ページはプロモーションが含まれています

八戸方言の特徴と南部弁との関係

八戸方言は南部弁の一種ですが、港町としての歴史や漁業文化が影響し、独自の発音や語彙があります。

語尾に「〜だべし」を使う、海に関する言葉が多い、イントネーションがやや強めで会話がはっきりしているなどの特徴があります。

八戸方言の例

だべし:でしょう。例「今日は暑いだべし」

あずましい:居心地がいい。例「この家、あずましいなぁ」

うだで:とても。例「うだで美味しい!」

本ページはプロモーションが含まれています

南部弁例文集

旅行や日常で使える南部弁の例文をシーン別に紹介します。

日常会話

なしてそんなことすんの?(どうしてそんなことするの?)

明日、雨降るだべ(明日、雨が降るでしょう)

今日はさみなぁ(今日は寒いね)

観光中

この景色、うだで綺麗だな!(この景色、とても綺麗だな!)

お祭りの太鼓、聞くとじゃわめぐ(お祭りの太鼓を聞くと胸が高鳴る)

八戸の魚は、うだでうめぇ(八戸の魚はとても美味しい)

応援や励まし

試験、けっぱれ!(試験、頑張れ!)

あとちょっとだすけ、頑張れ(あと少しだから頑張れ)

心配ねすけ、大丈夫だべ(心配ないから、大丈夫でしょう)

本ページはプロモーションが含まれています

南部弁クイズ

県外の人には意味不明、津軽人ならある程度の意味がわかるかも!

南部弁を初級・中級・上級のランクに分けてクイズにしてみました!

初級編:南部弁クイズ

1. 「わいは、うだでさみなぁ」の意味は?

2. 「なして来ねの?」は標準語で何と言う?

3. 「あずましい」の意味は?

4. 「けっぱれ」はどんな時に使う?

答え

1. あら、とても寒いなぁ  

2. どうして来ないの?  

3. 居心地がいい  

4. 頑張れと応援するとき  

中級編:南部弁クイズ

5. 「このりんご、うめじゃ」の意味は?

6. 「今日は雪降ってらすけ、車気つけろな」の意味は?

7. 「〜だじゃ」の「だじゃ」はどんな意味?

8. 「わんつか休むべぇ」はどういう意味?

答え

5. このリンゴは美味しい  

6. 今日は雪が降っているから、車に気をつけてね  

7. 「だけだよ」という意味  

8. 少し休もう  

上級編:南部弁クイズ

9. 「じゃわめぐ」ってどんな感情?

10. 「そったらごど、はんかくさいべ」はどんな意味?

11. 「雨降ってきたすけ、はやぐ帰るべ」の意味は?

12. 「なげる」の南部弁での意味は何?

答え

9. 胸が高鳴る、ワクワクする  

10. そんなことは馬鹿げているでしょう  

11. 雨が降ってきたから、早く帰ろう  

12. 投げるではなく「捨てる」の意味

南部弁は地域の暮らしや文化を色濃く反映した温かみのある方言です。

かわいい響きやユニークな言い回しは観光客にとって新鮮で、地元の人にとっては誇りある言葉です。

青森県南部や岩手県北部を訪れた際には、ぜひ南部弁の一覧や例文を参考に、地元の人との会話を楽しんでみてください。

タイトルとURLをコピーしました